⇒ #AI実践道場 を始めてみる

DAY4:【リサーチ編】顧客理解を深めよう~AI実践道場~

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目次

AI実践道場とは?

“AI実践道場”は、「毎日小さな課題へチャレンジしながらAIライティングを身につけよう」という企画です。
2019年、デイトラ代表のショーヘー(@showheyohtaki)さんが、「30日間でコーディングスキルを身につける」という”30DAYSトライアル”を企画しました。今回、デイトラCMOの初芝賢(@hatushiba_ken)がそのAI版として企画を開始したのがこの”AI実践道場”です。

“AI実践道場”は、初級編10日間、中級編10日間、上級編10日間の30日分のカリキュラムでAIライティングを学んでいきます。
コンセプトは、実践を通して実務で使えるようになることです。
ハンズオン課題も多く用意していますので、ぜひチャレンジしてください。

DAY4は、「顧客理解を深める方法」を解説しています。
マーケティングにおいて一番大切なのは顧客の声と言っても過言ではありません。
ここではAIを用いて顧客理解を深める方法を学んでいきましょう。

サラッと読める内容になっていますので、ぜひご一読ください。

顧客について知ろう

DAY3では架空の企業のWebマーケティング担当者になるというシチュエーションで学習を進めました。
DAY4でも引き続きそのシチュエーションで進めていきます。

昨日の部長とのMTGは事前によく調べていたこともあり、議論が弾みました。
しかしホッとしたのも束の間。
上司は次の課題を残していきました。

部長

おう、業界と競合についてよく調べてたな!
でも、Webマーケティングで一番大切なのは顧客理解だ。
うちの商品を買っているお客様がどういう人か、調べて考えてみろ!
これからお前にはメルマガやブログ記事を書いてもらおうと思っているから、そのための前準備だと思ってちゃんと調べろよ!

あなた

はい!(これもAIを使えば楽勝でしょ!)

今度は顧客についてリサーチしなければいけません。
初日でAIの威力を知ったあなたは、「AIを使えば楽勝」と先輩の助言を待たずに走り出しました。
はたしてそう上手くいくのでしょうか…?

ペルソナを作ろう

あなた

マーケティングではペルソナとカスタマージャーニーを作ってお客さんへの理解を深めるって聞いたことあるような…。よし、これもAIで作ってみよう!

ペルソナとは、マーケティングや製品開発において使用される架空の人物像のことです。ペルソナはターゲット顧客をより具体的に理解したり、チーム内で顧客像を共有したりするのに役立ちます。

課題1:自分の設定商品について、以下のプロンプトを実行してください。(ChatGPT/Claude/Gemini)
「あなたは熟練したマーケティングコンサルタントです。以下に提供される商品情報を基に、その商品の理想的な顧客のペルソナを作成してください。各項目について具体的で詳細な情報を提供し、一貫性のある現実的なペルソナを描写してください。
まず、以下の商品情報をよく理解してください:
[ここに商品の詳細情報を記入してください。]
この情報を踏まえて、以下の項目に沿ってペルソナを作成してください:
基本情報: 名前、年齢、性別、職業、居住地、家族構成
人口統計学的特徴: 収入、学歴、社会経済的地位
サイコグラフィック特性: 価値観、ライフスタイル、趣味・興味、パーソナリティ特性
行動パターン: 購買習慣、メディア消費習慣、意思決定プロセス(特に上記商品に関連する行動に焦点を当てて)
目標と課題: 短期的・長期的な目標、日常的な課題や悩み、ペインポイント(特に上記商品が解決できる課題に注目)
ニーズと動機: 上記商品に対する具体的なニーズ、購買や使用の動機
ブランドとの関係: 上記商品ブランドの認知度、ロイヤルティ、過去の購買経験や類似製品の使用経験
情報源: 主な情報収集チャネル、影響を受ける情報源や人物(特に上記商品カテゴリーに関連するもの)
テクノロジー利用: デバイス使用状況、ソーシャルメディア利用状況、オンライン行動パターン(特に上記商品の購買や使用に関連するもの)
具体的なシナリオ: 典型的な1日の流れと、上記商品の利用シーン
引用や発言: このペルソナの特徴を表し、上記商品に関連する3つの典型的な発言
最後に、このペルソナの全体的な特徴と、なぜこの人物が上記商品の理想的な顧客であるかを150字程度で簡潔にまとめてください。」

これで具体的な顧客像をイメージするペルソナができました。
「20代女性」のようにふわっとした属性だけだと顧客像を捉えきれません。
ペルソナを作ることで、「その人が普段どんな生活をしていて、どんな言葉を発しそうか」がイメージできるくらいに顧客への解像度が上がります。

カスタマー・ジャーニーを作ろう

あなた

次はカスタマー・ジャーニーを作ってみよう!

カスタマー・ジャーニーとは、顧客が製品やサービスを認知してから購入し、使用し、最終的に推奨するまでの全過程を表す概念です。これは顧客の視点から見た、ブランドとの全ての接点(タッチポイント)と体験を時系列で整理したものです。

課題2:課題1のプロンプトを実行したのと同じチャットで、以下のプロンプトを実行してください。(ChatGPT/Claude/Gemini)
「このペルソナについて、カスタマー・ジャーニーを作成してください。」

カスタマー・ジャーニーを作ることで、顧客が製品やサービスを認知してから購入するまでの一連の流れをイメージできます。
インターネットの発達した現代において、顧客は商品に関する情報を何度も探しにいきます
商品の概要を調べ、感想を調べ、会社や代表を調べ、さらに比較サイトや口コミで「本当に買っても良いのか」の最終確認を行う…。
顧客とブランドとのタッチポイントが増えているからこそ、顧客がいつどこでどんな情報を探しているのか、ブランドは俯瞰的に理解しなければいけません。
当たり前に聞こえますが、これを徹底できている企業はそう多くありません。
「どんな人が使用して、どうなったのか?」を知りたいのに体験談や導入事例がなかったり、「もっと詳しく知りたい!」という人向けの窓口がなかったり…。

Webマーケティングは「売れる仕組みを作ること」と表現されることがありますが、認知から購入までの導線を整備するためには顧客のカスタマー・ジャーニーを頭に入れておくことが大切です。そうすることで、今不足している施策や、各コンテンツの目的が明確になってきます。

ちなみに、Claude3.5 Sonnetだと、作成したカスタマー・ジャーニーの図解を出力させることもできます

image

Claudeに課金している人は、「このカスタマージャーニーをマップとして作成してください。」というプロンプトを実行してみましょう。

口コミをリサーチしよう

先輩

お、やってるね!
なになに、顧客リサーチ?
それならちゃんと口コミとか顧客の生の声を見にいこうね!

あなた

そっか!
はい、口コミもリサーチしてみます!
リサーチに向いてるAIはたしか…。

次に実際の口コミをリサーチします。
こればっかりは架空の商品の口コミを調べることはできません。
ここでは練習として実在の商品の口コミを調べます。

課題3:設定業界の主要な商品について、以下のプロンプトを実行してください。(Perplexity)
(商品名)の口コミについて、良い口コミ・悪い口コミ・主要な購買層・選ばれる理由を整理して教えてください。

ネット上に口コミが多くある商品の場合や、PerplexityがEC・比較サイトも探してくれた場合はこれで口コミをざっと分析できます。
実際の口コミを見ることは、顧客理解とともに自社の製品・サービスへの理解にも繋がります。
今は誰もが口コミを頼りにモノを買う時代です。
顧客リサーチするときには必ず口コミを探すようにしましょう。

あなた

できた!
ペルソナ、カスタマー・ジャーニー、口コミの三点セットを部長に見せてきます!

……(部長の元へ意気揚々と資料を持っていくあなた)

部長

うーん、これは50点だな。

あなた

ええ!?なぜですか!?

部長

たしかにこれはそれっぽい資料だ。
だが、それだけだ。
ここには生の顧客がいねえんだよ。
評価できるのは最後の口コミくらいだな。
そもそもペルソナとカスタマー・ジャーニーは何のために作るのか、作業の目的をちゃんと理解した上でやり直せ!

あなた

は、はい!!(「生の顧客がいない」ってどういうことだろう…?教えてしばけん先輩~~!)

まとめ

今回のラスト、褒められると思っていたら逆に叱られてしまいましたね。
これは非常によくあるマーケティング業務の落とし穴であり、生成AIの落とし穴でもあります。
一体何が悪かったのでしょうか…?

余裕がある人は以下の追加課題にチャレンジしてみましょう。

追加課題:部長がなぜ「50点」と評価したのか、「生の顧客がいない」「作業の目的をちゃんと理解した上で」の意味がわかるように、新入社員でもわかるように説明してください。

DAY5では部長の真意を明らかにしつつ、今回のタスクへのリベンジを行います。
次回もお楽しみに!

今回の課題にチャレンジする方は、ぜひXで #AI実践道場 のハッシュタグで投稿してください!
イベント感覚で取り組むことで、モチベーションが上がり仲間もできます。
AI実践道場の最新情報は初芝賢(@hatushiba_ken)にて発信しています。
みなさんの投稿、楽しみに待っています

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