ソフトバンク開発の生成AIツール “satto”とは?使い方から活用法まで解説【初心者向けの完全ガイド】
sattoは、ソフトバンクが開発した生成AIエージェントツールです。
シンプルな操作で業務効率化ができる「スキル」と呼ばれる仕組みを簡単に作成でき、他の人が作成したスキルも活用できます。
この記事では、sattoの使い方や実務で役立つ5つの活用事例を紹介します。
sattoとは?
sattoは、ソフトバンクが開発した「サッと助けてくれる存在」を目指すAIエージェントツールです。
従来のAIツールと異なり、プロンプトを毎回作成する必要がありません。
定型作業や複雑なタスクを簡略化するスキルとして登録し、必要な時にすぐ呼び出して使えるため、業務効率の向上が期待できます。
sattoは「使う」「作る」「広がる」という3つの特長を持ち、プロンプトレスでの生成AI利用、オリジナルスキルの作成、作成したスキルの共有が可能です。
現在はmacOSとGoogleアカウントがあれば利用可能で、Windows版への対応は今後予定されています。
sattoの使い方
sattoの使い方を紹介します。
- 利用方法
- 基本の操作
- スキルの使い方
- スキルの作り方
それぞれ見ていきましょう。
利用方法
sattoを利用するには、ウェイティングリストに登録しましょう。
2024年11月現在では、開発段階のベータ版が公開されており、登録後に届く案内メールを通じて先行利用できます。
macOSでGoogleアカウントがある方のみが対象で、Windowsの対応予定日は未定です。
基本の操作
sattoの基本操作は、ショートカットで操作できます。
エージェントを呼び出す | Ctrl + A | |
文章をコピーする | ||
画像をスクショする | Ctrl + S |
ショートカットを押すと、選択した文章や画像が自動でエージェントに取り込まれます。
また、コピペしたものを直接貼り付けることも可能です。
既存のショートカットが使いにくい場合は、変更できます。
手順は以下の通りです。
- 「設定」を選択
- 「一般」をクリック
- 既存のショートカットを削除
- 好きなショートカットを押す
自分が使いやすいようにカスタムするとよりスムーズに使えるでしょう。
スキルの使い方
スキルは、デフォルトで搭載されているものや他のユーザーが作成したものを追加して利用できます。
実際にスキルを以下の手順で追加してみましょう。
- マイスキルで「スキルを探す」をクリック
- 上図が表示されたら、条件を絞りこむか検索バーでスキルを検索
- 気に入ったものは「インポート」をクリック
インポートしたものはマイスキルに登録され、同じスキルが簡単な操作で利用できます。
例えば、画像から文字を抽出するスキルを使うとします。
sattoを起動後、「Ctrl + S」を押してスクショを撮り、使いたいスキルを選択するだけです。
文章スキルを使用するときは、文章を選択してから「Ctrl + A」を押すと自動でsattoに反映されます。
AIツールを開かなくても、sattoがあればスムーズに作業を進められます。
スキルの作り方
sattoは、オリジナルのスキルが作成できます。
実際に「文章を要約するスキル」を作りながら、作り方を確認しましょう。
まずは、マイスキルで右上の「スキルを作成する」をクリックしてスキル作成画面へ移動します。
手順は、以下の通りです。
- スキル名を入力
- AIでやりたいことを入力
- 入力したら「生成/修正」をクリック
- 「全体をテストする」をクリック
- コンテキスト内に要約したい文章をペースト
- 緑の矢印をクリックしてテスト結果を確認
- 問題なければ右上の「保存」をクリック
作成したスキルは、マイスキル内に保存されます。
sattoの効果的な5つの活用事例
sattoの効果的な活用法を紹介します。
- 顧客アンケートを分析&スライド作成
- SNS投稿文作成
- タイトル作成
- コード解説
- アイデア整理
それぞれ順番に見ていきましょう。
1.顧客アンケートを分析&スライド作成
セミナー後のアンケート分析や分析がワンクリックでできるスキルの事例です。
アンケート結果を自動で分析し、改善案を提案するだけでなく、そのままスライドに変換できます。
結果の可視化と提案の一貫した流れにより、フォローアップの質を高めながら作業時間の短縮につながります。
2.SNS投稿文作成
SNS投稿文を作成するスキルを使用した事例です。
公式サイトのアップデート情報をsattoに読み込み、アップデート情報の投稿文を作成しています。
公式情報を取り入れ、SNS向けの文章を自動生成するため、タイムリーな情報発信が可能となっています。
3.タイトル作成
Shopeeの商品ページのタイトルを作成するスキルを作成した事例です。
商品の特性に合ったタイトルを短時間で生成できます。
生成されたタイトルに修正や調整を加えることで、商品の魅力を引き出す効果的なタイトルを作成できます。
4.コード解説
コード解説やコードレビューをするスキルを作成した事例です。
コードの理解やエラーの確認、コードレビューをサポートするなど、幅広く活用できるでしょう。
5.アイデア整理
「やりたいことや作りたいもの」をNotionに書き込むスキルの事例です。
sattoにNotionを連携し、簡単な用件定義でワークフローを作成し、Mermaidを使って自動で図解化する仕組みをとっています。
まとまりきっていないアイデアのたたき台として利用することで、アイデアを整理しながら即座に管理できるでしょう。
まとめ
sattoは、ソフトバンクが開発したプロンプト不要のAIエージェントです。
繰り返し発生する作業をsattoでシンプルなステップに置き換えることで、作業時間を大幅に短縮できます。
顧客アンケートの分析やSNS投稿の作成など、いろいろな場面で活用できます。
操作方法もシンプルで、誰でも簡単にスキルを使いこなせるようになるでしょう。
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